2012年5月24日木曜日

345days ~Doubtful Sound~

19th, May

秘境ダウトフルサウンド( Doubtful Sound )
ここぞニュージーランドを代表するツアー。



街並やワイナリーはニュージーらしいと言っても他の国にもある。

ダウトフルサウンドのようなフィヨルドをクルージングツアーすると言うのは少ない。

実はニュージーランドにはフィヨルドツアーがもう一つある。
ミルフォードサウンドと言うが、世界で1番美しいと言われているらしい。
しかし、その分人も多く、観光地化してしまった。

キィウィ(ニュージーランド人)が国内旅行で行くなら、
ミルフォードサウンドではなくダウトフルサウンドだと言う。
なるほどi-Siteにもパンフレットがあるのはミルフォードサウンド。

超天邪鬼な僕は逆を行きたくなる。

ダウトフルサウンドに即決。

ダニーデンで既にツアーを予約していた。

朝7時出発。
YHAに泊まっていたのだが、
提携しているらしく、宿の前まで迎えに来てくれた。

クィーンズタウン中心部や、
郊外のホテルなどでまた何人かピックアップし、
ミルフォードサウンドとダウトフルサウンドの分岐点であるテアナウへ向かう。

みんなダウンジャケットとか着ているのに、
俺はおしゃれジャージ。
寒い。

このバスには両方のツアー客が乗っており、
テアナウでダウトフルサウンド組はミニバンに乗り換える。

スーパーA型な僕は乗り換えのことを聞いていなかったので、
心配になってしまった。

ミルフォードサウンドはそのバスが到着すればクルージングの船にすぐだが、
ダウトフルサウンドはマナポウリと言う村からフェリーで湖を渡り、
地熱発電所を経由してさらにバスでダウトフルサウンドまで行かなければならない。

秘境なのである。

心配なのは長距離移動に船の移動が含まれていること。
用意周到な僕は酔い止め($14/12tabs)を昨日のうちに買っておいたのだ。

そして思い出されるスチュアート島への荒波。
もうあんなのには乗りたくない。

結果、湖なのでピクリとも揺れなかった。

マナポウリのフェリー乗り場で、出航を待つ間、
服装の貧弱さを改めて感じた。

寒すぎる。

山の盆地だし。

みんなスキーウェアみたいなのを着ている。

とりあえず昨日買っておいたニュージーランド産の羊の毛100%
というニット帽をかぶってみた。

しかし、
少しも温まった気がしない。

Made in Neparl だった。
ネパールだって寒いんだから、防寒には力を入れて欲しいものだ。

これは体の中から温めるしかないと思い、
フラットホワイトをテイクアウェイ。

猫舌の僕がゴクゴク飲めるくらいぬるかった。
少しも温まらない。

次の作戦は心から温めることにした。
そうホットな恋の予感で体を温める。
若い女性を探す。

秘境ダウトフルサウンドにはミーハーな観光客はいない。
渋くて、落ち着いた人ばかり。

恋の予感は少しもよぎらなかった。
いるのは子供、夫婦、お年寄りグループで、
アジアンは恐らく僕だけであっただろう。


がっかりしているとついに出航。

1人旅と言うのも珍しいらしく、
5人掛けのイスや4人のボックス席など、
どこに行っても浮いている。

落ち着かないので甲板に出て風景を楽しむことにした。

写真を3枚くらい撮ったあたりで、同じ風景に飽きた。

甲板から降りると、スタッフが
  「お前は"フダ(Fuda)"か?」
と聞いて来た。

海外に行くと名前の呼び方や発音の間違いなど、
しょっちゅうなので気にしなくなってきた。

そうだ、と答えると、無料のランチボックスをくれた。

どうやらツアーに込みなんだそうだ。
そういえば昼のことを何も考えて無かった。
ラッキー!

移動のフェリーが到着し、
バスに乗り込んでダウトフルサウンドの入り口へ。
途中何ヶ所か止まり、写真スポットだとのこと。

もちろん降りて撮った。
その間、サンドフライを100匹は殺した。
マルイアでは寒いから少なくなってきたと思っていたが、
さらに寒いここにはわんさかいる。
ファッキンサンドフライ。


ダウトフルサウンドの船はさっきの移動船より少し大きいくらいだった。
少し大きいだけで外観のデザインも同じ。
それなのに、思いのほか楽しみが止まらなかった。

出航!

出航したては先ほどと何も変わらない。
ある程度進むまでは同じような景色だとのことで、
ランチタイムにする。

フリーランチボックスは思った以上に盛りだくさんだった。

ラウンジで売ってるサンドイッチが入っていたが、
値段は8$くらいした。

もっとしょぼいと思っていたので、
結構満足。

そういえばコーヒー、紅茶もフリーだと言うので、
食後の一杯も飲んだ。
ほんとは5杯くらい飲みたかったが、
帰りのバスでトイレに近くなると困るのでやめておいた。

最近気づいたが、
コーヒーではそんなにトイレが近くなくなった。
むしろ紅茶を飲むとものすごく近くなる気がする。

恐らく毎日のようにコーヒーを飲んでいるから体が慣れたのだろう。


スタッフガイドの人が見所ポイントが近づくとアナウンスしてくれる。
ランチの最中も何度かあったので甲板に出てみたが、
ただのフィヨルドで、だからどうした、程度だった。

しかし、
ランチ後に暇つぶしで甲板に出ていた時のアナウンスは様子が違った。

アナウンス後、
乗客全員が甲板に出てきた。
これはただ事ではないと思っていると、
前方の海で何かが跳ねた。

魚だ!
イルカだ!
ドルフィンだ!

そう、
ここダウトフルサウンドは、
イルカが見れる。

前方で跳ねていたイルカが、
船を併走してくれる。

イルカが多いところで、船が止まった。
イルカの撮影会の開始である。

偶然アナウンスより先にいた僕はベストポジションで写真が撮れた。
しかし、10枚くらい撮るともう飽きる。
お年寄りに場所を譲った。


船はまた走り出し、
乗客の半分は船内へ戻った。

しかし、
イルカはついてくる。

後ろのスクリューの波を遊ぶように泳いでいる。
ムービーで撮ってみたが、
まるでサメに追いかけられてるようにしか見えないので残念だった。

次は本格的な海だ。
フィヨルドの湾と海の境目まで来た。

その岩場はなんとシールコロニーだと言う。
つまり、オットセイの群生地だ。

うむ、岩に黒いのが転がっている。
でもよく見えない。
写真でもよく撮れない。

揺れがひどくなってきた。

船内に戻った。
コーヒーをもう1杯飲んでみた。


僕は、
美術館でも博物館でも、立ち止まってゆっくり見るということができない。
通り過ぎる途中で見えるぐらいでちょうどいいのである。

滝だけは永遠に見てられるが。


よって、
こういった自然観察も片道で十分なのだ。
そして時間や行程が決められてるツアーは好きじゃない。

帰り道は必死で寝ようとした。
努力のかいがあり、もう帰る時間になった。

もはや疲れて早く帰りたかったが、
最後の最後に来て、
地熱発電所見学があることを忘れていた。


この地熱発電所で、
ニュージーランドの15-18%の電力を作っていると言う。
日本でもできるんじゃね?


今の日本にとって自然エネルギーは課題の一つ。
この地熱発電所は必ず来るリストに入れていたので、
疲れた体(寝すぎ)に鞭を打って熱心に見学した。

ただ、専門用語が多すぎてさっぱりわからなかった。
あとでまたネットで調べようと思う。


そんなこんなでツアーも終わり。


クイーンズタウンに戻ってきた。


疲れ果てたので、
すぐ寝た。

今日はマルイアのKTさんには会わなかった。
昨日の続きの話がしたかったのに。

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